芝草は刈り込まれて始めて「芝生」と呼ばれるようになることから、刈り込み作業は芝生管理の最も基本的な作業となります。
刈り込みを行うことでプレーイングクオリティーは高くなる反面、芝草にとっては生理的に有害に働きます。
それを補うために、肥料・薬剤・散水などを適宜行っています。
この基本的な作業を行うためにはルールがあります。
刈高は、芝生の特性を踏まえ、求められるターフクオリティーに応じて設定しています。
(クリック→) 『芝生にとっても! プレーにとっても!!』
競技内容や競技レベルなどにより変えているということです。
刈り込みには「1/3ルール」というものがあります。
刈り込みにより、芝草の回復に悪影響を与えない高さの限度を表したものです。
地面から葉先までの高さを3等分し、葉先からの1/3以上を一度に刈り落とさないというものです。
イベントの開催状況により、どうしても刈り込みができないケースがあります。
芝生は伸びてしまいますので、一度に刈り落とさず、数回に分け徐々に刈り落とします。
また、刈り込みに使用する機械(リール式モア)の刃は作業毎に切れ味を保つため、ラッピング(研磨)や微調整を行います。
切れ味が悪いと、葉が引きちぎられた状態となり、葉先がささくれ立ち、生育が一時的に抑制されてしまいます。
その他にも、刈り込み頻度や刈り込みパターン(方向)なども重要になります。
刈り込みは基本的な作業だけに、守らなければいけないことが多いんです。
皆さんのご家庭でも このようなことを実践していただくと、芝生の生育が違ってくると思います。