今日は一日 が降らなさそうなので肥料を散布します。
芝草はもちろん! 植物や動物が生命活動を続けていくには栄養が必要です。
芝草は必要な栄養素を土壌中から“根っこ”を通して水と一緒に吸い上げ、“葉っぱ”で光合成し、必要な物質を生産しながら生命を維持しています。
スタジアムの芝草は“砂”という基盤で生活しているため、土壌中には養分を殆ど保持していません。 →→→ こちらをクリック
施肥の目的は土壌中に不足する養分を補い、ダメージに対応できるだけの生育を確保し、年間を通じて良好なコンディションを保つことにあります。
適正な施肥のためには、“芝草”“土壌”“肥料”の性質を十分に理解する必要があります。
ターフクオリティーを求められない芝生では、土壌養分の供給という観点から、刈り取った“葉っぱ”を持ち出さず、刈り取った“葉っぱ”の中の養分を芝地にかえすという方法もあります。
年間施肥量は芝生の使用目的、芝種、年間の刈り込み回数などによって違ってきますので、シーズン前に年間の肥料を要素別で設計をし、ベースとなる施肥計画を立てます。
その後は、芝生の生育状況や天候、使用頻度などによって回数を増減させていきます。
私たちは体調や気分で食べたいものを自分の意思で食べ、栄養を補給することができますが、芝草は自分の意思で栄養を補給することができません。
ターフクオリティーを確保するために施肥も刈り込みも大切な作業ですが、何よりも大切なのは『その時、芝生が何を求めているのか?』『芝生の体調はどうなのか?』『短期・中期・長期的な天候はどうなのか?』 芝生の立場で観察することが一番、大切なことなんです。
皆さんも、大切に思っている人の気持ちを理解してあげたいということが、自然と身についていると思います。
私たちは芝生にそんな“思い”を持っていますが、まだまだ「芝生の気持ち」を理解しきれていないかもしれません。。。
もっともっと“芝生”になりきれるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願いいたします。