芝生管理(今できることを③)
前回の生育調査で、場所による生育の違いがあることをお伝えしましたが、生育の悪い場所は総じて土壌の透水性が悪いようです。
当スタジアムでは、芝生の散水はレインガンと呼んでいる散水装置で行いますが、この装置は設計上では次のエリアに散水されるようです。
芝生全面に散水されるよう工夫されていますが、重なっている部分とそうでない部分では散水量にどうしても違いが出ます。
前回の調査で生育が良くなかった場所は、概ね散水エリアが重なっている場所のようです。
そこで、芝生管理をお願いしている業者の方の発案で、実際に散水されている量を測ってみることにしました!
すると・・・、生育の悪い場所と散水量が多かった場所がほぼ一致したのです!
どうやら散水量が多い場所は透水性が下がっていて、芝生の生育にも悪影響を与えていそうだということが解りました。
さて、どうしようかと相談し、レインガンの散水範囲を個々に調整することで均等に散水されるよう工夫してみようということになりました。
具体的には、真ん中の二つはこれまで通り約180度の角度で散水し、端の4つは真ん中の散水エリアと重ならないように角度を狭めて散水を行うこととし、散水時間もそれぞれ調整しました。
その結果、まだ散水量にむらはあるものの、これまでより格段に差を無くすことができました!
このほかにもレインガン(散水機)の不具合なども見つかり、今後の新たな課題を見つけることができました。