【にいがたスイーツ店めぐり】田文
新潟のお菓子屋さんをめぐるこのシリーズ。
今回は新潟市中央区東堀にある田文さんにお邪魔しました。
和風の名前からの予想に反して、並ぶのは洋菓子!
そして、明るい窓辺で楽しくお喋りしているかのようなお菓子ちゃんたち。
いもジェンヌパイ、いもジェンヌマドレーヌ、いもジェンヌロール、いもジェンヌ新潟ぽてと、の四姉妹。
新潟市西区の砂丘畑作地域で作られている甘くてしっとりねっとりとしたさつまいも、「いもジェンヌ」。
地元大学生との連携で展開されている「いもジェンヌプロジェクト」についてのお話は
昨年のブログでも書かせていただいたのですが(コチラ)
現在、田文さんと学生さんたちとの間で、第5のお菓子の企画が進んでいるとの情報ゲット~!
10月にはお披露目となりそうだとのことですよ~!
田文家の五女はどんなカワイコちゃんかしら。乞うご期待☆
そしてくるりと180度振り向いてショーケースに目を移すと、白い箱。
何やら「東堀ロール」の文字。その下には「西堀ロール」も。
中身が見たいのだけど・・・どんなロールケーキなのかしら・・・
お店の方に伺うと、素敵なお話を聞かせてくださいましたよ。
かつて田文さんが位置する東堀通りでは、街路樹のイチョウ並木が行き交う人の目を楽しませていました。
しかしやがて、電線の地中化工事とともに、イチョウは姿を消してしまいます。
秋には美しい黄葉、散歩しながら銀杏を拾う人・・・
そんな季節感あふれる風景に思いを馳せて、東堀ロールを作ったとのことです。
ふむむ・・・ロールはイチョウの黄色なのね・・・妄想
さらに田文さん、その昔は西堀にお店を構えていたのだそう。
その頃からのお客様は東堀に移転した今でも通っていらっしゃるのだとか。
お客様からの「東堀ロールがあるなら西堀ロールも!」とのリクエストに応えて、西堀ロールも誕生。
「西堀と言えば、柳のイメージなので生地は緑に。堀の中の黒い小石をモチーフにクリームには黒豆を入れた」のですって!
ふむむ・・・こちらは緑色か~妄想パート2
西堀も東堀も、昭和20年代は人々が堀の水で洗濯をする様子が見られたそうです。
当時の思い出を懐かしそうに、嬉しそうに話す田文の田村さん。
私たちは、田村さんが作り出した東堀&西堀ロールを通じて、その風景、まちの記憶に触れることができるのですね。
田村さんとお話しして一番印象に残った言葉。
「お菓子にはストーリーがあるんだよ。みんなそうなんだよ」
作り手の思いをしっかり感じながら、お菓子をいただこうと誓ったブログ担当Oでした。
(今まではただガツガツもぐもぐ食べ漁っていた・・・)
田文さんからは、エンジョイランにマドレーヌをご提供いただきます。
どうぞお楽しみに☆
菓子舗 田文
新潟市中央区東堀前通2-365
電話 025-222-4467