冬の見どころ「冬芽」
冬の植物の見どころとされるものに、「冬芽(ふゆめ)」と「葉痕(ようこん)」があります。
冬芽、葉痕とは何か
冬芽とは
・冬に休眠状態にある芽(春に葉、花、茎になる)
・寒さから身を守るためうろこのような芽鱗(がりん)や毛でおおわれている
(おおわれていないものもあるのですが)
葉痕とは
・葉が落ちた後に残る痕
・維管束の痕がときに面白い形を見せてくれる
というのが簡単な説明です
冬芽と葉痕の共通点、
それを見ようと意識して観察しないと、全く気付かないこと!
要するに、小さいからですね
そんな冬芽と葉痕をご紹介します
冬芽と葉痕を語るときに外せないキハダ。
真ん中の赤っぽい突起が冬芽、冬芽を取り囲んでいる白い部分が葉痕です。
「赤鼻のピエロ」などと例えられる、有名どころです
続いて、カキ。
上の三角が冬芽、その下の丸い部分が葉痕。
どうにも、大きな三角帽子をかぶった笑っている人にしか見えません
こちらはアジサイ。
アジサイは芽鱗を持たないタイプの冬芽、裸芽(らが)です。
「白いお顔のマダム」といった風情の葉痕。
緑色の羽飾り(冬芽)が素敵ですね。
そしてこちら。
マンサクの花芽と冬芽。
丸いものが三つほどくっついているものが花芽。
真ん中の細長く見えるものが冬芽です。
このマンサク、どうにも「ゴミ出しをしている人」に見えるのですが
「あ~、朝は忙しい忙しい」
という感じ。
じつはこのマンサク、もう開花が始まっているのでした
開花すると、「ゴミ袋を持つ人」から「ポンポンを持つチアリーダー」へと様変わり!
このオレンジカラーは、アルビサポーターのようですね
今シーズンの予定も発表されたようです。
今年の活躍、応援しています
というような想像を楽しめるのが冬芽と葉痕のいいところ(?)です。
是非皆さんも、色々な想像をお楽しみください