ひっつき虫
秋の公園で遊んで帰ると思いもよらず”ひっつき虫”を連れてきてしまうことってありますよね
私も草やぶをかき分けながら園内を回っているとちくちくと違和感
もしやと思い、上着やズボンを見てみると
ああ……!やっぱりついていました、”ひっつき虫”
ひっついていたのはこんなクワガタムシのような形の、何だこれ?
”ひっつき虫”とは呼んでいますが、実は虫ではないんです(しってるよ!)
これはアメリカセンダングサというキク科の植物の果実なんです
タンポポが綿毛で種を飛ばすように、柿やアケビが甘い実をつけて鳥に食べてもらいフンと一緒に遠くへ種を運ぶように
アメリカセンダングサは”ひっつき虫”の果実を人や動物にくっつけて遠くに運んでもらうという生存戦略をとっているのです
だけどこれはどうやってひっつくの?クワガタムシのように2本の角(のようなもの)で挟んでくっつくの?と思われる方もいるかもしれません(思わないよ)
ここで最初の写真のUP図を見てみましょう
2本のとげをよ~~~く見てみると、とげの上にさらに細かいとげがついています
このとげ上のとげが服の繊維や動物の毛に絡まって付いてくるのです
ひっついてくると一つ一つ取らなくてはいけないので大変ですが、よく見るととても面白い植物なのでぜひ観察してみてください。
また他にも”ひっつき虫”はたくさんいます、探して調べてひっつけて、楽しんでみてはいかがでしょうか