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2012年1月 5日 (木)

『芝生』 と 『雪女』

12月16日に芝生が初冠雪してから約3週間が経ちますが・・・芝生の上には“雪”が居座ったまま。。。

まるで、芝生の上に“雪女”が居るかのようで・・・

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「雪女」といえば! 小泉八雲の『怪談』を思い出します。

《ある冬の日のこと、吹雪の中帰れなくなった茂作と巳之吉は、小屋で寒さをしのいで寝ていた。その夜、顔に吹き付ける雪に巳之吉が目を覚ますと、恐ろしい目をした白ずくめの美しい女がいた。巳之吉の隣りに寝ていた茂作に女が白い息を吹きかけると、茂作は凍って死んでしまう。

女は巳之吉にも息を吹きかけようと巳之吉に覆いかぶさるが、しばらく巳之吉を見つめた後、笑みを浮かべてこう囁いた。「おまえもあの老人のように殺してやろうと思ったが、おまえは若くきれいだから助けてやることにした。だが、おまえは今夜のことを誰にも言ってはいけない。誰かに言ったら命はないと思え」

それから数年後、巳之吉は“お雪”というほっそりした美しい女性と出会う。二人は恋に落ちて結婚し、10人の子供をもうける。

ある夜、子供達を寝かしつけたお雪に、巳之吉が言う。「こうしておまえを見ていると、十八歳の頃にあった不思議な出来事を思い出す。あの日、おまえにそっくりな美しい女に出会ったんだ。恐ろしい出来事だったが、あれは夢だったのか、それとも雪女だったのか・・・」

―以後 省略―

 

「雪女」の起源は古く、室町時代末期の連歌師・宗祇法師による『宗祇諸国物語』には、法師が越後国(現・新潟県)に滞在していた時に雪女を見たと記述されています。

 

新潟には雪女がいるのかも・・・

 

「雪女」は、美しい女性として語られることが多く、雪の性質からはかなさを連想させられます。

“美しい”“はかなさ”という意味では『雪女』『芝生』は共通しているような・・・

そして“暑さに弱い”という点でも・・・