“生長し始め” と “衰退し始め”
昨日のJリーグでは大きな捲れが数カ所あったものの、前節までの傷み方とは違ってきました。
“根っこ”が伸長し始めていることがよく分かります!
芝草(植物)は“葉っぱ”が生活する地上部と“根っこ”が生活する地下部では生育に適した条件が全く異なります。
芝草は“水”がなくては生きていいけません。
“葉っぱ”は土壌中に水分があることで生育が旺盛になりますが、常に土壌中に水分があることで“根っこ”は伸長を止めてしまいます。
※“根っこ”は“水”を探し求めるため伸長しますが、常に“水”に触れていることで“水”を探し求める必要がなくなるためです。
“根っこ”が伸長を止めてしまうと、特に夏場の乾燥に弱くなってしまいます。
「丈夫な植物を育てるには丈夫な根を育てることが重要」
植物を丈夫に育てるには、土壌の“乾”と“湿”を繰り返すことが必要なんです!
綺麗なお花を咲かせるにも、土壌の“乾”と“湿”を繰り返すことが重要なんです!
“乾”の見極めは非常に難しいですが・・・芝草をよく観察することが大切です!!
ただ・・・“乾”と“湿”を繰り返していても、“根っこ”が生育できる環境が整わなければ、新しい“根っこ”は出てきません。。。
寒地型芝草の生育適温《地温》は10℃~18℃と言われています。
ようやく生育適温に入り、新しい“根っこ”が伸び始めてきました。
地上部《茎葉》と地下部《根っこ》は年間の生育パターンが違います。
下図は暖地型芝草(a)と寒地型芝草(b)における地上部と地下部の標準的な生育パターンです。 引用元はこちら
“根っこ”の生活する地温は生育適温に達しましたが、夜温もグッと下がり、“葉っぱ”が生活する気温は生育適温を割っています。
これから“根っこ”は生長し始め、“葉っぱ”は衰退し始めます。。。
今日の芝生は作業もなくお休みの日!
芝生の“顔色”を見て、具合の悪そうなセンターエリアとラインズマン走路には保温シートをかけて温かくしてもらっています。
皆さんも温かくして!十分な栄養と睡眠をとって!風邪などひかないようお気をつけください。