自らの身を守る植物!
芝生の上から消えてしまいました。。。
雪がッ
芝生は“顔”を出し、気持ちよさそうですが、芝生をアップで見ると・・・
多少ではあったものの、雪に覆われ・・・常に冷たく、濡れた状態で過ごしていたため、体調が悪そうな“顔”にしか見えません。。。
下葉は枯れてしまい・・・
寒地型芝草は、生育適温域を超える“夏季”と“冬季”に自ら葉の枚数を減らします。
植物も!私たちと同じ“自己防衛機能”を持っており、様々な形で自らの体を守っています。
皆さんも、よく耳にすることがあると思いますが、森林で二次的に生産される“フィトンチッド”や野菜などに含まれる“アク”などがあります。
私たちに有益な森林浴効果をもたらしてくれる神秘的で不思議な香りの正体が“フィトンチッド”ですが、樹木は外敵から身を守るために「他の植物への生長阻害作用」「動物などに葉や幹を食べられないようにするための摂食阻害作用」「病害虫に感染しないよう殺虫・殺菌効果」を発揮しています。
参考までに!フィトンチッドとは・・・フィトン(=植物が) チッド(=殺す)という意味だそうです。
ホウレンソウやタケノコなどは“アク”の強い野菜として有名ですが、植物が自らの身や子孫を守るため、体内に毒を貯めます。この毒成分を俗に“アク”と呼んでいます。
この“アク”は、虫などからたくさん食べられないように自らの身を守るための微毒なので、“アク”の強い生野菜の継続摂取は控え、極力、“アク抜き”をしてからの方が安全かもしれません。
“落葉”という現象も自らの身を守るための防衛手段なんです。
気温が生育適温域を超えると、光合成能力が低下するため新たなエネルギーが作り出せなくなります。根の吸水能力も落ちるため、葉を残していると気孔から水分が蒸散し植物が枯れてしまう危険があります。
そこで、自ら葉を落とすという訳です。
ざっくりした説明で申し訳ありません。。。
“植物つながり”で話題をもう一つ!
自己防衛では対応しきれない事態も発生しています。
下の図はある被害の発生推移ですが、何の被害か分かりますでしょうか
これは「松くい虫」の被害推移をグラフにしたもので、新潟県は平成23年度から被害が激増しています。
新潟市内でも「松くい虫」の被害が拡がっています。
当スタジアムの正面には66本の大切なアカマツが生活しています。
このアカマツは、新潟21 世紀記念事業の一環として『緑のプチオーナー』で植栽されたものです。
このアカマツが「松くい虫」に負けないよう幹に薬剤を注入しました。
この“樹幹注入”は2年に1回の作業で、マツの樹液流動が始まる前の冬期に行います。
今日は、“芝生”から離れ、植物に関する話題を提供してしまいました。。。
それにしても、植物は本当に“不思議な力”を持ってますね
知れば知るほど・・・“植物”っておもしろい