« 2012年9月 | メイン | 2012年11月 »
日に日に寒さが身にしみてきます。
寒くて・・・朝はなかなか布団から出れません。。。
芝生も生育適期を過ぎてしまい、伸びも少なくなってきました。
今シーズンも残すところ1ヵ月あまり・・・
『朝晩の寒さは堪えると思うけど! 寒さに耐えて もう少し一緒に頑張ろうね!!』
寒いのは“私たち”や“芝生”だけではないようです。
俗に言う『赤とんぼ』です。
『赤とんぼ』とはトンボ科アカネ属(アカトンボ属)に属するトンボの総称です。
トンボに関する専門知識が無いため、種類は区別できませんが・・・
トンボも寒さには勝てず、芝生の上で寒さに耐え、気温が上がるのをジッと待っているようです。
昨日のJリーグでは大きな捲れが数カ所あったものの、前節までの傷み方とは違ってきました。
“根っこ”が伸長し始めていることがよく分かります!
芝草(植物)は“葉っぱ”が生活する地上部と“根っこ”が生活する地下部では生育に適した条件が全く異なります。
芝草は“水”がなくては生きていいけません。
“葉っぱ”は土壌中に水分があることで生育が旺盛になりますが、常に土壌中に水分があることで“根っこ”は伸長を止めてしまいます。
※“根っこ”は“水”を探し求めるため伸長しますが、常に“水”に触れていることで“水”を探し求める必要がなくなるためです。
“根っこ”が伸長を止めてしまうと、特に夏場の乾燥に弱くなってしまいます。
「丈夫な植物を育てるには丈夫な根を育てることが重要」
植物を丈夫に育てるには、土壌の“乾”と“湿”を繰り返すことが必要なんです!
綺麗なお花を咲かせるにも、土壌の“乾”と“湿”を繰り返すことが重要なんです!
“乾”の見極めは非常に難しいですが・・・芝草をよく観察することが大切です!!
ただ・・・“乾”と“湿”を繰り返していても、“根っこ”が生育できる環境が整わなければ、新しい“根っこ”は出てきません。。。
寒地型芝草の生育適温《地温》は10℃~18℃と言われています。
ようやく生育適温に入り、新しい“根っこ”が伸び始めてきました。
地上部《茎葉》と地下部《根っこ》は年間の生育パターンが違います。
下図は暖地型芝草(a)と寒地型芝草(b)における地上部と地下部の標準的な生育パターンです。
引用元はこちら
“根っこ”の生活する地温は生育適温に達しましたが、夜温もグッと下がり、“葉っぱ”が生活する気温は生育適温を割っています。
これから“根っこ”は生長し始め、“葉っぱ”は衰退し始めます。。。
今日の芝生は作業もなくお休みの日!
芝生の“顔色”を見て、具合の悪そうなセンターエリアとラインズマン走路には保温シートをかけて温かくしてもらっています。
皆さんも温かくして!十分な栄養と睡眠をとって!風邪などひかないようお気をつけください。
『J.LEAGUE Division 1』も残すところ5試合! ホームゲームは残り3試合となりました。
2013シーズンもJ1で戦っていただくため、私達にできることは残り3試合 「勝点3」を奪取するため少しでもいい状態のピッチを! 勝利への舞台を整えること!
サポーターの皆様が今季残り5試合となったリーグ戦の勝利を願う横断幕を作成されました。
「勝点3」にちなんで33㍍の横断幕をクラブカラー《オレンジ・ブルー・ホワイト》で3枚用意し、明日の鳥栖戦当日にピッチレベルへ掲げて選手を鼓舞するという企画です。
2003シーズンには“J2優勝”と“J1昇格”を決め、2004シーズンのJ1昇格以降、9年間、J1を死守してきたアルビレックス新潟!
どれだけ多くの人たちに“勇気”と“希望”と“感動”を与えてくれたでしょうか。
アルビレックス新潟から私たちがもらってきた“パワー”を、今こそひとつにする時!
まだまだJ1の舞台で多くの人たちに“勇気”と“希望”と“感動”を与え続けてほしい。
新潟がひとつになって、全身全霊で迷わず最後まで走り抜けましょう!
「We are ONE!」
今日はスポーツターフのお話しを少し!
「芝生」と一言でいっても色々な種類がありますが、サッカーなどの運動競技に使用される芝生(ターフ)をスポーツターフと呼んでいます。
スポーツターフには様々な条件が求められますが、サッカーを例に挙げてみます。
品質の高いスポーツターフには以下の条件が求められます。
擦り切れに強いこと
回復力が旺盛なこと
足場が確りと安定すること
茎葉が密であること
低刈りに耐えること
スパイクなどの損傷に強いこと
ある程度の弾力性があること
スポーツターフの品質を評価する要素としては以下の事項が挙げられます。
均一性
茎葉の密度
芝草のきめ
生育習性
なめらかさ
葉色 など・・・
プレーイングクオリティーを評価する要素としては以下の事項が挙げられます。
ボールの反発力《弾みの度合い》
転がり抵抗性
摩擦と引っ張り強度
硬さ
床土には以下の条件が求められます。
物理性が変化しにくい
物理性の回復が早い
芝草の生育に必要な養分・水分を保持できる
安定した硬度をもつ
地温の上下動に敏感である
「 床土に求められる条件」を満たせるものは →→→ こちらをクリック
品質の高いスポーツターフを育てるためには、いくつもの条件を満たす必要があります。
Jリーグで使用されるスタジアム(競技場)は、この条件を満たせるよう、1つでも多くクリアできるよう日々、並々ならぬ努力を重ねているというわけです!!
最近は「校庭芝生化」という言葉をよく耳にしますが、校庭芝生もスポーツターフの一つです。
新潟県内でも校庭を芝生化する動きが広まりつつあります。
校庭芝生化には“美観の向上”“砂塵の抑制”“怪我の抑制”“微気象緩和”“地域との交流”などの効果が期待できます。
東北電力ビッグスワンスタジアムの指定管理者である当グループの構成員である『財団法人新潟県都市緑花センター』では芝生緑化を普及させるための研究を行っています。
ちなみに・・・芝生管理責任者である私(K)は財団法人新潟県都市緑花センターの職員です。
ぜひ こちらもご覧ください →→→ 『芝生普及研究所』
今日はスポーツターフに関するお話しでした。
この時期の新潟で一日中 お日様を見れるのは滅多にないこと!
今日は一日! お日様からのエネルギーをもらえそうです♪
私達では与えられない 強いエネルギーを!!
3週間ほど前までは“夏日”を記録していたのに・・・今は 寒くて。。。寒くて。。。
明日予定していた“刈り込み”を今日に前倒しです。 天気がいいうちに!
ラグビートップリーグでは傷みを減らすために“刈高”を上げていましたが、27日のJリーグに向け、少しずつ刈高を下げていきます。
刈り込みにはルールがあるため、一気に低く刈ることができません。。。
こちらをクリック →→→ 『ルールがあります!』
刈り込み作業の後は “ラグビーライン消し” “肥料散布” を行います。
これから寒さが厳しくなってきます。
寒さに負けないよう! 利用に負けないよう! 強い芝生を育てなければ!!
皆さんも風邪などに負けないよう! お気をつけください。
ジャパンラグビートップリーグから一夜が明けました。
スタジアムは静まりかえり 聞こえるのはカラスの鳴き声と風の音・・・
昨日のトップリーグはスクラムが多く、緑色のピッチがどんどん茶色のピッチに変わってしまいました。。。
“畑のように化したピッチ” (←クリック)
11月のトップリーグも厳しいですが・・・9月下旬まで続いた暑さの影響で! 今はまだ根系の発達が未熟なため、トップ選手のスクラムに耐えられる状態ではありませんでした。。。
それでも何とかトップリーグを終え、6日後のJリーグへ!!
今日から補植作業を行います。
補植用の芝生を育てるナーセリーも残り少なくなってきました。。。
補植用芝生は種を蒔いても直ぐには使えません。
種を蒔いてから補植用の芝生として使えるまでには1年半程度はかかります。
元々ナーセリーの面積が500㎡ほどしかなく、通常管理を行うためには最低でも1,000㎡ほどは欲しいところです。
以前からナーセリーの拡張を新潟県にお願いしていましたが、 今回、新潟県からのご協力をいただき、僅かではありますが160㎡ほどの拡張を行っていただきました。
ナーセリー内にあった“エルトロ”(スワンフィールド用)のナーセリーと管理通路をスタジアム用ナーセリーに改修です。
補植用芝生として使えるのは まだまだ先になりますが、ナーセリー拡張にあたり、新潟県のご協力に感謝♪感謝♪です。
青空に伸びるラグビーポール!
昨年のトップリーグは雨の中での試合となりましたが・・・今日は快晴絶好のラグビー日和になりました。
新潟では滅多に見ることのできない“ジャパンラグビートップリーグ”は13時キックオフ!
今は! いい顔をしています!!
午前中は「新潟市立曽野木小学校マラソン大会」があったため作業はお休みでした。
明後日 20日はジャパンラグビートップリーグ!
今日は“刈り込み”を行います。
今日の“刈り込み”で“ダイヤモンドカット”(←クリック)の出来上がりです。
明日は“ライン引き”と“ポール設置”です。
20日のトップリーグは昨年と同カード! →→→ こちらをクリック
昨年は雨の中でのゲームとなってしまいましたが、今回は天気が良さそうです
新潟でトップリーグを観れる機会は少ないので! ぜひスタジアムへ応援に!!
10月も下旬にさしかかろうとしているのに! 今日は“夏日”予報!!
天候に恵まれていることは嬉しいのですが 芝生の種を蒔き、ちょうど発芽するころ・・・
芝生の密度が低いところはお日様の光が直接あたってしまうため、あまり乾燥しすぎてしまうとせっかくの種が・・・
今日は「新潟地区中学校駅伝競走大会」
作業が全くできないため、祈るばかり。。。
密度が極端に低い“ゴール前”と“ラインズマン走路”は『乾燥防止』『発芽適温保持』のため、保温シートを設置しています。
設置することで湿度や温度を保つことができる一方で“日照不足”や“蒸れ”という敵も・・・
どんな状態におかれても “敵”が多い芝生!
どんな“敵”にも負けないよう、皆様からも応援よろしくお願いします。
心の中で 『芝生! 負けるな!!』 と・・・
スタジアムの上には・・・・
さば雲? いわし雲?? うろこ雲???
ん~~~ “いわし雲”かな!?
“さば雲” “いわし雲” “うろこ雲” いずれも高いところにできる巻積雲(けんせきうん)の俗称だそうですが、“さば雲”“いわし雲”“うろこ雲”を明確に区別する定義はなく、どれも間違いではないそうです。
しいて言えば、見た目の様子で区別するそうです。
4日後に迫ったジャパンラグビートップリーグ!
Jリーグが2週間空くため、刈り込みの方向を変えました。
同じ方向ばかりで刈っていると、芝生に癖がついてしまい、クオリティーの高いピッチが確保できなくなってしまいます。
ラグビーはゼブラに拘らないため、このような刈り込みを行います。
明後日は逆の斜めカットを入れるので、仕上がりは“ダイヤモンドカット”になります。
こちらもご覧ください(クリック→)“色々な模様!”