« 「2013シーズン」ありがとうございました。 | メイン | 寂しそう・・・ »

2013年12月12日 (木)

支えてくださった皆様に!

『2013Jリーグ優秀選手賞』には、アルビレックス新潟からレオ シルバ選手川又 堅碁選手shine川又 堅碁選手『ベストイレブン』にも選ばれ、2010年のマルシオ リシャルデス選手以来、アルビレックス新潟では2人目となりましたshineshineshine

また、東北電力ビッグスワンスタジアムは『Jリーグベストピッチ賞』をいただくことができました。

アルビレックス新潟様を始め、スタジアムをご利用いただきました皆様、ファン・サポーターの皆様、県民の皆様から多大なご協力とご理解をいただき、この受賞に至ることができました。

「東北電力ビッグスワンスタジアム」という名も12月31日で終わりとなりますが、有終の美を飾ることができたと思います。

目標の一つにしている『ベストピッチ賞』をいただけたことは、この上ない喜びです。

                         


    

その一方で複雑な想いもあります。

ここからは『ベストピッチ賞』というものについて、個人的な想いの一部を書かせていただきます。

東北電力ビッグスワンスタジアムは2007年に初めてベストピッチ賞をいただきました。

2007年は“コンサート”を開催しながらのベストピッチ賞

2009年は“トキめき新潟国体”“トキめき新潟大会”を開催しながらのベストピッチ賞

2012年は“全国高等学校総合体育大会(通称:インターハイ)”を開催しながらのベストピッチ賞

2006年の担当以来、「日産スタジアム」「埼玉スタジアム2〇〇2」の担当者から刺激を受けながら、芝生管理に携わってきました。

2006年の貴重な経験から、「芝生を傷めるだけ!」なんてことを言われてしまう“コンサート” と ターフクオリティーが求められる“Jリーグ”や“日本代表戦”を両立させ、『スポーツターフの管理を更に進化させたい』と思っています。

『コンサート(などのイベント)が原因で芝生がダメになったんだろ!』なんてことを言われることがないよう、より良いピッチを提供できるよう芝生管理に携わる者は死に物狂いで、時には喧嘩をしながら、時には目を真っ赤にしながら、眉間にしわを寄せ頑張っています。

『ベストピッチ賞』の対象となるには「リーグ戦において、J1:9試合以上、J2:11試合以上のホームゲームを開催したJクラブのホームスタジアム」であることが規定されています。

2013シーズンは、J1が開催されたホームスタジアムは23施設、J2が開催されたホームスタジアムは26施設、全てのスタジアムが対象になったわけではありませんが、全てのスタジアムで、芝生管理にあたっている担当者は与えられた条件の中でターフクオリティーの向上に日夜励んでいます。

※国立競技場はホームスタジアムから除外、J2の味の素スタジアムはJ1ホームにカウントしています。

「高いスタンドや大きい屋根に周囲を囲まれて芝生育成面では不利なスタジアム」「日照時間や気温面で不利なスタジアム」「経営面でJリーグ以外の競技やイベントを行わざるをえないスタジアム」「予算が限られ思うように育成管理ができないスタジアム」「厳しい目で見られてしまうスタジアム」などなど。

当スタジアムも決して有利な条件ではありませんが、2年連続4回目の『ベストピッチ賞』をいただきました。

結果として『ベストピッチ賞』をいただくことができましたが、シーズンを通しての管理においては全てのスタジアムの芝生担当者が努力や工夫を積み重ね、『自分が倒れたとしても芝生だけは倒さない』そんな想いで芝生と人生を共にしています。

Jリーグが開催される全てのスタジアムには、芝生に夢中になる『芝生ばか』がいて、陰でスタジアムを支えているということを少しでも思っていただけると嬉しいです。

『ベストピッチ賞』をいただきながら大変失礼ではありますが、まだまだ納得できるターフクオリティーではありません。

来シーズンは大きな仕事が控えていますが、“次の成果”につなげられるよう頑張ります。

そして、もっともっと喜ばれるスタジアム運営を目指したいと改めて感じています。


先ほどから雪が降り始め、今は“真っ白”です。

Img_2907

                                    

最後になりましたが、これまでの時間を支えてくださった皆様に感謝申し上げます。

皆様、2013シーズンも本当に有り難うございました。