じょんのび!
東日本大震災の影響により延期になっておりました、NHK新潟放送局様からご協力いただきました“お昼はじょんのび くらし情報便”の放送日が決定いたしました!!→お昼はじょんのび くらし情報便
◆放送日時 平成23年5月2日(月)午前11時40分~
◆放送番組 「お昼はじょんのび くらし情報便」 NHK総合テレビ
思っていることがお伝えできているか不安(?)ですが・・・
東日本大震災の影響により延期になっておりました、NHK新潟放送局様からご協力いただきました“お昼はじょんのび くらし情報便”の放送日が決定いたしました!!→お昼はじょんのび くらし情報便
◆放送日時 平成23年5月2日(月)午前11時40分~
◆放送番組 「お昼はじょんのび くらし情報便」 NHK総合テレビ
思っていることがお伝えできているか不安(?)ですが・・・
今朝は、ちょっとだけ太陽が顔を出しました。 が・・・今は強い風が吹き、雨が降ってきてしまいました。
昨日はJリーグホーム開幕戦が・・・アルビレックス新潟vs.ジュビロ磐田は「1-1」の引き分けで終わってしまいました。
残念ではありましたが、久しぶりにJリーグの雰囲気をあじわうことができました。
今回は芝生の作業についてのお話を!
第2弾は “更新作業” を紹介します。
「更新作業ってなに??」
芝生は生育とともに地中に根を伸ばし、地表面近くは芝生の根でいっぱいになります。
そこへ芝生を利用される方の体重等が加わることで、床土が締め固まってしまいます。
床土が硬くなってしまうことで、
◆芝生の生育に必要な “新鮮な空気” を根が吸えなくなってしまう
◆芝生に水が溜まってしまい、 “芝生の生育” “試合” に支障を来してしまう
◆根が老化してしまい、“芝生の生育” が悪くなってしまう
◆地面が硬くなることで選手へ負担がかかり、 “ケガ” につながる場合がある
などの状態になってしまいます。
このような状態を防ぐために、芝生のグラウンドに無数の穴をあける作業を行います。
この作業を “更新作業” と呼びます。
芝生の状態や時期により “穴の大きさ” “穴の深さ” を変えてあげます。
写真は穴をあけるための道具で “タイン” と呼ばれるものです。
《左写真》 左の2本は“ムクタイン” 右2本は“コアリングタイン”
《右写真》 クロスタイン
今回はナイフ状のタインを使用します。
芝生の生育状態や作業方法によって違ってきますが、グラウンド1面に、なんと!!1,500,000本ほどの穴をあけることになります。
穴をあける作業以外にも、地表面に集積したサッチ(枯れ葉・古い根)をかき出す作業も行います。
更新作業を行うことで、
◆通気性や透水性が向上する
◆床土の硬度が緩和され緩衝力が向上する
◆根の伸長を促進する
◆サッチの除去と分解を促進する
このような効果が現れます。
ただ、芝生を活性化させる反面、芝生は大きなダメージを受けてしまいます。
“人”で言えば・・・“手術”を行うようなもの。
ダメージを受けた芝生は、一時的に体調を崩してしまいますので、更新作業は芝生の健康状態をチェックしながら行います。
“ムクタイン” “クロスタイン” などは、芝生に穴をあけるだけの作業ですが、 “コアリングタイン” はタインが中空になっているので、作業後は、このような状態になります。
1,500,000匹の“イモムシ”(←?)みたいなものがいっぱい!!
この“イモムシ”を “コア” と呼んでいますが、このコアについて、ちょっとだけ・・・
スタジアムではサッカーなどの競技のために “白いライン” を引きます。
サッカーからラグビー等へラインを切り替える時には、サッカーのラインを “緑色のライン液” で消してから、ラグビー等のラインを引いています。
このライン液は土壌中に溜まってしまうため、抜けてきたコアも色つきなんです。
《写真左から》
ラインを引くことのない場所のコア【砂の色】
白いラインを引く回数が多い場所のコア【白色】
白いラインを緑色のライン液で消す回数の多い場所のコア【緑色】
穴をあけた後は、“目砂” を行います。
目砂を行うことで、
◆グラウンド表面を均一にする
◆グラウンド表面を早く回復させる
◆サッチの集積を抑制する
◆芝生の生長点を保護する
など、品質の高いグラウンドにすることができます。
更新作業には、ここで紹介した以外の作業方法もいっぱいあります。
今回は、芝生を元気にさせるための“手術” のお話でした。。。
今日はスタジアムではなく、スワンフィールドの芝生について・・・
スタジアムは“寒地型”の芝生ですが、スワンフィールドの芝生は“暖地型”の芝生で、寒地型とは正反対の体質なんです。
スワンフィールドの芝生は “エルトロ” っていう品種です!
寒さにものすご~~く弱く、この時期、何もしないと全く成長してくれません・・・
例年より遅めの4月4日にかけた保温シートを今日撤去しました。
保温シートをかけてあげないと“緑色”が見えないんですが、3週間ほどの設置で状況は一変。。。
生育にはバラつきがあるので、ピッチ全体が“緑色”というわけには行きませんが↘↘
状態は良くなっています!! でも・・・保温シートを撤去した後、気温が上がるまでは成長が鈍く、きれいなターフになるには7月までかかってしまいます。
(あまり思い出したくありませんが・・・)昨年の夏は猛暑の影響により、エルトロ(暖地型芝草)は健康そのものでした!!
スワンフィールドの“エルトロ”はスタジアムの芝生を陰で支える“大切な芝生”です。
そんな“大切な芝生”を一般の方も利用できる機会がありますのでホームページにご注目!!→芝生でのスポーツを楽しめます
東北電力ビッグスワンスタジアムでの2011シーズンホーム開幕戦直前に、あまりにも惨過ぎる“東日本大震災”が起きてしまいました。
J1リーグの第2節~第6節までの開催が中止(延期)となり、第7節からが『再開』、アルビレックス新潟のホームゲームは4月24日(日)に迫りました。
昨シーズンから“暑さ”と“寒さ”が続いており、芝生はあまり良い状態ではありませんでした。
まふだまだ本調子ではありませんが、“芝生”はJリーグの再開に向け、精一杯、元気になろうとしています。。。
東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生は、サポーターや県民の皆様からの応援に支えられています。
いよいよ、4月24日(日)は “応援していただく皆様” と “芝生” との『再会』です!
スタジアムをオレンジ一色に染め、アルビレックス新潟の勝利を楽しみましょう!!
Jリーグ ディビジョン1 第7節「アルビレックス新潟vsジュビロ磐田」
4月24日(日) 13:00キックオフ
当日はちょっと寒いようなので、“温かい格好” で “熱い応援” をお願いします。
昨日の“暑さ”がどこへやら!?
今日はコンサートの話を少し・・・ちょっと話が長くなりそうですがお付き合いください。。。
「タイトル」は2006年以降にビッグスワンでコンサートを開催したアーティストです。
私(K)は2006年からスタジアムの芝生と一緒に歩き始めました。
歩き始めた早々に、『コンサート』 の話が舞い降りてきました。
スタジアムでコンサートを行う場合、芝生を含むグラウンドが“アリーナ席”へと変わります。
そのため、芝生には「テラプラス」という資材を敷き詰め、芝生を保護しています。
↓テラプラス【表面】 ↓テラプラス【裏面】
保護材は数種類ありますが、このテラプラスが最も芝生の保護効果が高く、スタジアムでのコンサートには無くてはならないものになっています。
でも・・・↘↘
コンサートが開催される時期は“夏”の間。。。“夏”と言えば。。。寒地型芝草にとっては一番、元気の無い時期です!!
過去にもコンサートを開催していますが、芝生にはテラプラスの“足跡”がついてしまいます。
その数・・・なんと!!130,000個!!
テラプラスの足跡は、(テラプラスの設置時間や天気によりますが)回復するまでには2週間以上かかります。最悪の場合は枯れてしまいます。
そんな状況を“見たり”“聞いたり”していましたので、寒地型芝草にとっては“コンサート”と“サッカー”の両立は絶対に不可能。。。
でも・・・↗↗
“県民の皆様からの期待” “新潟の活性化” “関係各位のご尽力” “アーティストからのコンサート新潟開催希望” 等を繰り返し考えていると・・・『コンサートとJリーグの両方を成功させなければ・・・』という気持ちが日に日に強くなり、とうとう我慢ができなくなってしまいました。
同時に『Jリーグでも恥ずかしくない芝生づくり』に向けた対応を考え始め~(スミマセンが省略します)~コンサート後、“鳥肌”が立ってしまうくらい、コンサートがあったことを疑うくらいのきれいな芝生が“顔”を見せました。
☆平成19年《コンサート:8月11日》
↓8月6日【コンサート前】 ↓8月15日【コンサート後】
☆平成22年《コンサート:8月10日》
↓8月6日【コンサート前】 ↓8月17日【コンサート後】
『どうして芝生が傷んでないの・・・!?』
その理由は、従来の「テラプラス」と“芝生”の間に、3㎝ほどの、ある・・・緩衝材を入れました。
『緩衝材が有ると無いでは、どれくらい違うの?』
芝生の傷みが全く違います!!
下の写真は、どうしても緩衝材を敷くことができず、テラプラスだけだったものです。
ちなみに・・・緩衝材を入れると、こんな感じです!!
この工法は全国でも初めての取り組みで、特許出願・公開中です!!
これからも、芝生のプレーイングクオリティーを確保しながら、自分にしかできない芝生管理を精一杯やり通し、新潟県民の皆様が他に誇れるスタジアムであり続けられるよう頑張ります!
長~くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。。。
今日はとても暖かい・・・いやッ『暑い』日になりました!
外での作業は半袖でないと汗をかきまくり ってほどの陽気になりました。
スタジアムでは、10日程前に芝生の種を蒔いたんですが、こう暑いと種が乾燥してしまい、せっかく蒔いた種が死んでしまいます。
種がしっかりと芽を出し、芽を出し始めた芝生を守るためにレインガンと呼ばれる放水銃で軽~く水をまいてあげます。
※散水は芝生(植物)を健康に育てるうえでは、とても重要ですが、単にあげればいいというものではありません。
『じゃ~どうやってあげればいいの?』・・・その点は次の機会にご紹介します。
このレインガンは1分間に800リットルもの水を放水することができます。
『えッ!!800リットルもの水道水を使うの!?』
実は・・・この散水に使用する水は “雨水” なんです!!
スタジアムの屋根に降り注いだ雨水を 中水原水槽(←地下に隠れている水槽) に溜めます。
ろ過&pHを調整してから芝生の散水に使用しています。
ちなみに、スタジアム内には93ヵ所のトイレがあり・・・そこには711もの便器がありますが、その便器の洗浄水も“雨水”を使用しているんです。
東北電力ビッグスワンスタジアムも 『ecoスタジアム』 なんです。。。
今日のスタジアム
今日は・・・芝生がどんな生きものなのかを紹介します。
「そんなこと聞かなくても知ってるよ~」という方もいらっしゃると思いますが、芝生を紹介することが私の仕事なので・・・お付き合いください。
芝生には、“冬芝”と呼ばれる寒地型 と “夏芝”と呼ばれる暖地型があります!
寒~い冬でも緑色の芝生が“冬芝” = 寒~い冬に茶色くなるのが“夏芝”です。
皆さん、ご存じの通り、東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生は寒地型芝草です。ちなみに、東北電力スワンフィールドの芝生は暖地型芝草です。
↓ 12月25日のスタジアム ↓ 12月21日のスワンフィールド
スタジアムの芝生のように“寒地型”という言葉から・・・「寒さを好む芝生」だとか「真冬でも成長し続ける芝生」と思われがちです。
でも、違うんです・・・!!
寒地型芝草の生育適温は18℃~24℃と言われています。【参考:根っこが生活する土中の適温は10℃~18℃です】
東北電力ビッグスワンスタジアムでは、5月上旬~7月上旬&9月下旬~11月上旬が一番過ごしやすい時期なんです。
芝生の生育温度と2010新潟市の気温 → niigata-city--2010temperature.pdfをダウンロード
私は、暑~い“夏”が大好きです!! いつも夏バテをすることもなく・・・“暑さ”を楽しんで(←?)います。
でも・・・でも・・・でも・・・↘↘ スタジアムの芝生は全く逆の体質なんです。。。 も~~暑さが 苦手で 苦手で!
スタジアムの芝生は、いつも『暑い夏なんて・・・来るな~ッ(怒)』なんて叫んでいるんです。多分・・・
すみません・・・話が逸れてしまいました。。。
寒地型芝草の魅力は・・・何といっても、見惚れてしまうほどの葉色の美しさです。
淡い緑色の暖地型芝草に比べて、寒地型芝草の葉色は(キラキラ輝く)鮮やかなグリーンです。
“暖地型”“寒地型”といってもそれぞれ種類は多く、東北電力ビッグスワンスタジアムは寒地型芝草の中のケンタッキーブルーグラス&ペレニアルライグラス&トールフェスクの3種類を混ぜて育成しています。
『どうして・・・3種類も混ぜているの!?』
その答えは・・・またの機会に紹介します!
平成23年3月11日14時46分頃、太平洋三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震が発生してから1ヵ月が経ちました。
警察庁発表の資料(4月8日20時)では、12,787名の尊い命が奪われ、未だ14,991名の行方が分からない方々がおり、今後、増えるのではないかということです。
マグニチュード9.0という世界最大級の地震そのものによる被害に加えて、津波・火災・液状化現象など、多くの被害が発生し、福島第一原子力発電所事故にあっては終息が全く見えない大変な状況です。
改めて、多くの尊い命が失われたことに謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。同時に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
この思いを忘れず、しばらくお休みしていた「しばふ物語」の更新を明日から再開します。
平成23年3月11に発生した東日本大震災。あれから3週間が経ちました。
「1日午前10時現在、12都道県警が確認した死者は1万1578人、家族らから届け出があった行方不明者は1万6451人で、計2万8029人にのぼる。
17都県2231ヵ所の避難所で暮らす人は17万433人。建物被害は全壊・流失が9都県で2万44戸。このうち岩手が6割以上を占めており、宮城と福島では依然、把握が難しい状況が続いている。」と警察庁からの発表がありました。
改めて、このたびの東日本大震災により多くの尊い命が失われたことに謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。同時に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、自衛隊をはじめ、警察、消防、医療関係者、ボランティア、関係機関等、被災現場で救助・支援活動をされている皆様、今も原発(建屋)内で復旧作業にあたっている現場作業員の皆様、そして世界各国からの支援活動を目や耳にすると、涙が止まりません。
「このブログを再開してもいいものかどうか」今も悩んでいます。
気持ちの整理がつくまで、あと少しだけ・・・お待ちください。
Jリーグが中断し、芝生はしばらくお布団(←保温シート)の中でお休みしていました。
“寒い。。。寒い。。。”と言っても、お布団の中で芝生は生育を続けていました。
?お布団の中はどれくらい温かいの?
天候にもよりますが、曇っていても・・・外気と比較して、4℃くらいは高くなります。
天候が良ければ―――10℃以上―――高くなることがあります。
“お布団”の中で伸び続けた芝生は→→→もこもこしていました。
通常は3時間ほどで終わる刈り込み作業なんですが・・・芝生があまりに伸びすぎてしまい、刈り込み作業を始めて6時間経った現在も、終わっていません。
あと・・・4時間くらい・・・かかるかな~。。。
「東北地方で2日以降、気温が平年を下回る」という記事が新聞に・・・。
7日ごろまでは強い寒気に覆われるようです。避難所で生活されている皆様の体調が心配されます。