本日から始めました!!
芝生の健全生育には欠かせない“風”を送るための『送風機』が今日から働き始めました。
新潟も梅雨に入り、あと2週間ほど続くのでしょうか・・・!?
病気にかかってしまっては大変です!!
自然の風には勝てませんが、少しでも芝生の健康づくりのお手伝いを。。。
二種類の送風機を使い、ピッチには10台の送風機が風を送ります。
送風機に期待する効果
◆寒地型芝草の最大のストレスとなる気温の上昇を緩和する
◆朝露を払い、湿度(蒸れ)を下げることで罹病確立を低下させる
◆土壌表面の含水率を下げることで損傷の軽減を図る
◆利用後の損傷を早期に回復させる など・・・
これから、この送風機がバンバン活躍します!!
「いよいよ梅雨に突入~ッ!」そんな感じの天気予報が・・・
梅雨が明けると、本格的な “夏” “夏” “夏”がやってきちゃいます!!
今年も“暑い夏”になるのでは・・・そんな予想もされています。。。
東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生にとって、最も過酷な環境である“夏”がやってきます。
“暑い夏”来るな~~!!
“暑さ”に負けず、“夏”を乗り切るために、「芝生の素」を蒔いています!!
えッ!! 芝生の素!?
「芝生の素」とは『芝生の種』のことです。
寒地型芝草は種を蒔き続けることでしか、芝生の密度を保つことができません。。。
どんな種を蒔いているの!?
こちらをご覧ください (クリック→) どうして・・・!?
今回は、こんな感じの播種機(シーダー)を使用します!
こんな感じで作業します!
↑写真中央部にある“青い箱”から芝生の種を蒔いていきます。
ローラーについた1,208本の特殊スパイクで、表層部の通気性や透水性を改善することもできる「一台二役」の機械なんです!!
芝生とは、ちょっと違うお話を・・・
実は・・・私、“芝生”以外に、スタジアムの“清掃”も担当しています!!
今回は“清掃”のお話を!
スタジアムはJリーグ以外にも、色々なイベントでご利用いただいております。
普段、目にする機会はありませんが、ご利用いただくスタンドのイス全てを水拭きしているんです!!
Jリーグで言えば・・・約42,300席全てを! 一席一席、丁寧に清掃スタッフの皆さんが作業しています!!
多い時には20人ほどの清掃スタッフが入ります!!
皆様から快適にご利用いただきたく、きれい☆に!きれい☆に!拭いています。
それでも、屋外という環境ですので、ご利用当日には汚れてしまうことがあります。。。
お気づきの点は、お近くのスタッフまでお声掛けください。。。
国体のお話 第2弾!!
ちなみに第1弾は (クリック→) トッキッキ・・・♪♪♪
最悪のケースとして、“芝生の全面張り替え” なんて状態になってしまうことも・・・
「そんな状態にだけはしたくない!」 と、言うよりは 「多少なりとも張り替えたくない!!」
そんな〇〇〇な気持ちで挑み始めた“トキめき新潟国体”と“トキめき新潟大会”
“芝生”という生きものを理解していただくのは大変でした!
でも、国体当局や国体関係者の皆様からは、多方面でご協力いただきました。
今までには考えられなかったことかもしれない・・・練習会場をスタジアムからスワンフィールドへ変更し、スタジアムの芝生利用回数・時間・人数を限界まで減らしていただきました。
最初は、式典・演技練習が14回もスタジアムで予定されていたのですが、最終的には5回(6回のうち1回が中止)まで回数を減らしていただきました。
計画 ⇒ Plan.pdfをダウンロード
それでも、この回数・時間・人数で練習会を行うことで、芝生は相当なダメージを受けることになってしまいます。
そこで!・・・秘密兵器(←武器ではありません。。。)の登場です!!
この薄~いネットが芝生を守ってくれるんです! “見た目”も考慮し、緑色のネットです!!
これまでの各種試験で結果を出した方法です。
芝生は、葉っぱが傷んでも次の新しい葉っぱを出してくれますが、基部(茎の部分)が傷んでしまうと・・・(寒地型)芝生は枯れていってしまうだけなんです。。。
だから・・・基部を守るために、このネットを芝生全面に敷いたんです!!
もちろん、このネットを敷くだけで芝生を守れるというものではありませんが・・・。
半信半疑かもしれませんよね!?
実際に比較してみたわけではありませんが、結果的に芝生は全くと言っていいほど、傷んでいないんです。
使用する物は違いますが、コンサートの時にも同じような考え方で、芝生を守っています。
(クリック→) SMAP。。。Mr.Children。。。EXILE。。。
この手法に賛否両論あるかもしれません・・・。
でも、唯一言えることは「自分にしかできない管理」 ではなく・・・
「自分にしかできないシナリオの無い演出」を目指していきたい!!
そんなふうに思い続けています。
↓8月22日《国体練習開始前》 ↓10月17日《国体終了後》
To be continued!!
昨日のJリーグが終わり、今日は“芝生の休養日”です!
スタジアムの芝生を担当して5年が経ち、色々なイベントを経験させていただきました。
終わってみれば、“貴重な経験”と思えるのですが・・・終わるまでには“苦しい思い”や“切ない思い”そして“〇〇〇な思い”等がありました。。。
今回から、日本のスポーツの祭典でもある「国民体育大会」と「全国障害者スポーツ大会」を数回に分けて掲載いたします。
※連載の間に別の記事を載せる場合があります。
「トッキッキ」
2009年に開催された第64回国民体育大会『トキめき新潟国体』及び第9回全国障害者スポーツ大会『トキめき新潟大会』のマスコットキャラクター。
「トッキッキ」は男の子と女の子ペアでの名前で、男の子の名前は「とっぴー」、女の子の名前は「きっぴー」
『トキめき新潟国体』と『トキめき新潟大会』で実際に芝生上で練習が始まったのは2009年8月23日から計5回、スタジアムの芝生にとって最も苦手な“夏”の利用となってしまいました。
今までに開会式を開催した競技場等では、練習会の利用で、芝生がダメになってしまっていたという話を聞き、2008年から国体当局との調整を行ってきたんです。
「国体の成功」と「芝生の保護」という面から、双方で意見をぶつけたりアイディアを出し合ったりしながら、「国体の成功」と「芝生の保護」を成し遂げたんです!!
どうやって“成功”させたか!? を紹介していきますが・・・
先ず、今回は「トキめき新潟国体」と「トキめき新潟大会」の開会式・閉会式の模様を!!
「芝生の保護」には色々な意味があったんです!
◆芝生自体を守ること!
◆国体等の終了を迎える10月12日の5日後に控えるJリーグでプレーに支障を出したくない!
◆天皇・皇后両陛下がご臨席される開会式で、“緑色の綺麗な芝生”を観ていただきたたい!
◆ 「国体が原因で芝生が・・・」と思われないよう、国体という大舞台で演技をされた皆さんの心に“傷”を残したくない!
◆”新潟人”は成功というゴールに向け、県民が二人三脚で、決して諦めずに最後まで走り切る!
そんな思いから、色々な取り組みが・・・。
次回以降も、ぜひご覧ください!!
5月14日のJリーグ ディビジョン1 第11節「アルビレックス新潟vs.柏レイソル」から、ほぼほぼ1ヵ月!!
久しぶりにJリーグがホームに帰ってきます!
6月1日のキリンカップサッカー2011では、39,048人のサポーターがスタジアムを埋め尽くしました。
明日のJリーグ ディビジョン1 第14節「アルビレックス新潟vs.サンフレッチェ広島」
“キリンカップサッカー2011”に負けないほど、久しぶりに・・・ビッグスワンをオレンジ一色に染め、リーグ4位のサンフレッチェ広島を撃破するアルビレックス新潟を応援しましょう!!
天気予報も“雨”から一転! “曇/晴”に変わり、天気もアルビレックス新潟を応援しているようです!!
明日はみんなでビッグスワンに行こう!!
明日、6月11日の14時46分、未曾有の「東日本大震災」の発生から3ヵ月が経ちます。
警察庁によると9日現在で8,146人の行方が分からず、行方不明者とその家族は、法と現実のはざまに取り残されたままという記事と津波が押し寄せた場所で泥を掘り起こし行方不明者を探す警察捜査隊の方々の写真が某新聞紙面に掲載されていました。
行方不明の方々が一刻も早く家族の元に戻れますことをお祈りいたします。
SAMURAI BLUE(日本代表)は、6月1日に東北電力ビッグスワンスタジアムで開催された『SAMURAI BLUE vs ペルー代表』に続き、昨日のキリンカップサッカー2011『SAMURAI BLUE vs チェコ代表』をスコアレスドローで試合を終えましたが、
日本・ペルー・チェコの3ヶ国が同成績で初の3チーム優勝となりました。
SAMURAI BLUEは同大会4連覇を達成!!
東北電力ビッグスワンスタジアムでは、国際親善試合「U-22日本代表 vs U-22オーストラリア代表」が『SAMURAI BLUE vs ペルー代表』の前に行われ、芝生には過酷な大会となってしまいましたが、芝生の大きな傷みもなく、大会を無事終えることができました!!
主催者であります財団法人日本サッカー協会様からは、「過酷な利用にも関わらず、素晴らしいピッチを提供していただき大変感謝しています」とのお言葉をいただきました。
そして・・・そして・・・感謝のお言葉だけではなく、スタジアムに贈呈いただいた試合球とは別に!!
記念にということで、芝生担当者である私も試合球をいただきました。
感動です!! 感激です!!
来シーズンも、ぜひ東北電力ビッグスワンスタジアムで代表戦をお願いいたします。。。
財団法人日本サッカー協会様はもちろん、社団法人新潟県サッカー協会様、この大会に携わっていただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
そして、キリンカップサッカー2011の直前開催となり、多大なご協力をいただきました新潟県高等学校体育連盟陸上競技部様や選手・監督・コーチ・保護者の皆様、「キリンカップサッカー2011を成功させたい!」とご協力いただきました関係団体の皆様、本当に・・・本当に・・・ありがとうございました!!
植物の根が生活する空間は? 当然、土の中です!
では、芝生の根が生活する空間は? “砂”の中なんです!!
皆さんが小さい頃に遊んだ、「砂場」にあるようなサラサラとした“砂”なんです。
これは、東北電力ビッグスワンスタジアムだけではありません。。。
東北電力ビッグスワンスタジアムは砂の層が30㎝あり、芝生の根は“砂”の中で生活しているんです。
では・・・なぜ“砂”なのか??
“砂”のメリットは「透水性が良い」ことと「踏圧に強い」ということです! クリック→ sibafu-sandbase.pdfをダウンロード
でも・・・“砂”であることのデメリットもあります!
「保水性が悪く直ぐに乾燥してしまう」&「肥料成分を多く抱えられない」
そのデメリットを補うために、日々の管理で、水(クリック→eco・・・スタジアム)や肥料をこまめにあげているという訳です!!