芝生のはてな

2011年12月14日 (水)

緑に・・・“緑”

この時期には珍しく・・・sun

放射冷却で朝は冷え込み!! 芝生には霜が降りていました。。。

Img_5694

これから・・・もっともっと厳しい寒さに向います。。。

グラウンドの真ん中にで寒さと戦う“生きもの”がスタジアムにはいます!!

 

それは・・・もちろん“芝生”です!

 

寒さに強い芝生といっても、日平均気温が5℃を下回ると! 生育を止めてしまいます!!

冷たい風にあたり・・・冷たい雪に押しつぶされ・・・冬が過ぎ去る時を待ちます。。。

 

芝生を、少しでも健康な状態で春が迎えられるよう この時期にしか行わない“ある作業”があります。

 

“ある作業”とは・・『着色』です!!

 

Img_5699 Img_5724

 

「え~ッ! 芝生に色をつけているの!?」

 

このブログを見ている方から聞こえてきそうです。。。

でも・・・この作業には大きな意味があります。

 

芝生を寒さから守るために葉自体をコーティングしているんです。

コーティングすることで・・・「葉緑素の生成が促進され芝生を健康に育てる」「春の立ち上がりが早い」「近赤外線領域(熱線)の吸収率が高まり葉温・地温が上昇する」などの効果が期待できるというわけです!!

 

ちなみに! 

近赤外線とは、波長がおよそ0.7-2.5μm(マイクロメートル)の電磁波で、赤色の可視光線に近い波長を持つ。性質も可視光線に近い特性を持つため「見えない光」として、赤外線カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなどに応用されています。

 

できるだけ芝生本来の色調に近い“緑色の芝生用着色剤”を散布することで、スムーズに2012シーズンへ移行させることができます。

 

この時期の・・・1回だけの・・・着色剤散布のお話でした。

 

書き忘れるところでしたが・・・スワンフィールドのエルトロは4月に着色します。

 

2011年11月 2日 (水)

大切な“人”

スタジアムの芝生は、ノシバのような強い芝生ではなく! 傷つきやすく繊細な“生きもの”であるとことは、これまでの「しばふ物語」の中でお話してきました。

 

東北電力ビッグスワンスタジアムでは、陸上・サッカー・ラグビーを中心としたスポーツはもちろん、コンサート等の文化イベント、当グループの自主企画イベント等を開催し、県民の皆様に“夢”“感動”を与えられるようなお手伝いができれば・・・と考えております。

 

“人”と同じ生きものである芝生は、利用や天候等のストレスを受け続けると、体調を崩したり!病気にかかったり!して健康に育たなくなってしまいます。。。

 

スタジアムの芝生は『いつも綺麗な状態が当たり前!』と思われてしまいますが、“芝生の頑張り”は並大抵のものではありません!!

体調を整えてあげるためにも“体力回復のための休養”“ストレスの軽減”がとても重要になってきます!!

 

 

『芝生を使う上で注意することはありますか???』

 

皆さんの夢は“芝生”に支えられています。

家族や友達、恋人を大切な人と思うように、“芝生”を大切にしてあげる気持ちで芝生に接していただけたら・・・

 

より多くの方々に、より良い状態でご利用いただけるよう、スタジアムの芝生に関わる全ての人で“日本一のスタジアム”“日本一の芝生”を育てていきたいと思いますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

 

Img_2967


               

2011年10月31日 (月)

何回くらい???

『芝生は年間に何回くらい使用することができるの???』

 

シーズンを通し、品質の高いスポーツターフを保つには・・・“45日”程度だと言われています!

 

と言っても、この日数は競技場の構造(屋根の有無・スタンドの高さ等)によって変わってくると思います。。。

東北電力ビッグスワンスタジアムでは、年間に70日程度(年によって違いますが・・・)の芝生利用があります。

新潟は降雪があり、12月~3月は使用することができないため、芝生を利用することができるのは4月~11月となります。

4月~11月の約35週となりますので、1週間に2回の芝生利用というペースになります!!

 

実際には、芝生の“損傷”“回復”のバランスを考え、時期に応じた利用回数を決めていますので、単純に週2回というわけではありません___

 

より良い状態を確保することは勿論ですが、より多くの県民の皆様に歓喜と感動を味わっていただくため、指定管理者である当グループは、1日でも多くの利用を目指しています。

 

Img_2901_2


           

2011年10月16日 (日)

適温は20℃~30℃

今日の作業は・・・芝生の種蒔きです!!

Img_7859 Img_7870

『芝生を利用』『芝生密度の低下』『ターフクオリティーの低下』『想い通りのプレーができない(要因の一つ)』

 

こんな状態を避けるために芝生の種を蒔いて芝生を育てますが、気温が低下しているこの時期は発芽に時間がかかります。

 

芝生の種類により異なりますが・・・寒地型芝草の場合! 概ね20℃~30℃が発芽適温と言われています。

と、言っても20℃~30℃あれば良いという訳ではなく・・・

「20℃」の場合は1日のうち16時間程度、「30℃」の場合は一日のうち8時間程度続かないと、スムーズな発芽はしない! と、言うことになります!!

 

これは『発芽』だけを考えた場合の温度で・・・『芝生の生育適温』とは違っていますが・・・

 

今回の作業も、芝生の種を蒔くだけではなく・・・スパイキング目砂散布も行います!!

 

2011年9月20日 (火)

家族・友人・恋人と同じくらい・・・

『芝生を使う上で注意することはありますか???』

 

スタジアムの芝生は、ノシバのような強い芝生ではなく、傷つきやすく繊細な“生きもの”であることは、これまでの「しばふ物語」の中でも説明させていただきました。。。

 

スタジアムでは、陸上・サッカー・ラグビーを中心としたスポーツはもちろん、コンサート等の文化イベント、スタジアムの自主企画イベント等を開催し、県民の皆様に“夢”“感動”を与えられるような機会を増やせたら・・・と考えております!!

“人”と同じ生きものである芝生は、利用や天候等のストレスを受け続けると、体調を崩したり、病気にかかったりして生育が悪くなってしまいます。。。

『綺麗でいるための芝生の頑張りは並大抵のことではないッ!』ということは「しばふ物語」の中で触れました。

体調を整えてあげるためにも “体力回復のための休養” & “ストレスの軽減” がとても重要となってきます!

 

 

スタジアムの芝生を使われる方にお願いがあります

 

皆さんの夢は“芝生”に支えられています。

♪♪♪家族や友達、恋人を大切な人と思うように “芝生”を大切にしてあげたいという気持ちで芝生に接してください♪♪♪

 

より多くの方々に、より良い状態でご利用いただけるよう、スタジアムの芝生に関わる全ての人で育てあげていきたいと思いますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

  

2011年9月16日 (金)

グラウンドから姿を消す芝生!?

『綺麗で当たり前の芝生』ですが、使いすぎるとどうなるのか!?

 

芝生の利用に伴う“損傷”が回復することなく衰退していく状態が「使いすぎ」といわれる状態です!

Img_7074

                

使いすぎてしまうと・・・芝生は潰されたり、擦り切れたりしていきますので、芝生は無くなり砂地だけが残ってしまいます。。。

こうなってしまうと、試合に悪影響が出てしまうことはもちろん、最悪の場合、プレーしている選手のケガにつながる恐れもあります。

観戦している方にとっても グリーンのピッチが“まだら模様”になってしまっていては気持ちの良いものではないと思います。

“芝生の回復力”“新たに生まれた芝生”でスポーツターフを育てていきますが、この方法にも限界があります。

 

新たな芝生を育てるために蒔いた種は、時間が経つと発根・発芽しますが、植物体として形成される前に利用が入り、大半の新芽が育たぬまま、グラウンドから姿を消してしまいます。。。

 

播種で対応しきれない場合は“張り替え”しか方法がありませんが、張り替えは健康な根を切ってしまうため、根付くまでは傷つきやすい状態が続きます。

この状態で使用を続けると、芝生がすぐに傷んでしまい、また!張り替えを繰り返すという悪循環に陥ってしまい、結果的に、美観と品質は低下し、管理費も増大していまうという結果が待っています!!

 

『綺麗で当たり前の芝生』ですが・・・綺麗でいられるために“芝生”は死ぬ程の覚悟で戦っていることも忘れないでください。。。

 

2011年9月14日 (水)

芝生にとって大切なもの!

『芝生が健康に育つために大切なものは・・・』

それは “光” と “風” と “温度” です!

 

でも・・・スタジアムの構造上、芝生の生育に大きな影響を与えるものが2つあります。

 

1つは“光”です。

東北電力ビッグスワンスタジアムは観客席の90%が大きな屋根で覆われているため、芝生の生育にとって欠かせない“太陽の光”が遮られてしまいます。

年間を通し、日の当たる時間が長いのは北側で、日の当たる時間が短いのは南側です。

10月を過ぎた頃から、南側の芝生にはまったく日が当らなくなってしまいます。。。

Img_0805_2 ← 写真右側が“南”、写真下側が“西”

実際にフィールドの北側(及び東側)と南側(及び西側)を比較すると、南側(及び西側)の生育が悪く、傷みがハッキリ現れます。

 

もう1つは“風”です。

東北電力ビッグスワンスタジアムは大きな屋根と高いスタンドに囲まれています。

芝生の生育にとって、風も欠かせないものの1つであるため、スタンドの1層目と2層目の間、スタンド2層目と屋根の間、四隅のゲートから風が入りやすくなるよう設計されています。

Img_2998 Img_2999_2
            

とは言え、グランドレベルには思ったほどの風が通りません。。。

身体が飛ばされそうな強風が吹いていても、グランドでは風を感じないようなこともあります!!

そのため、暑さ対策として“大型送風機”が大活躍しています!!

 

2011年8月18日 (木)

芝生保護のための・・・

コンサートでは芝生の上に専用の芝生保護材を設置します!

その保護材は「テラプラス」というもので、芝生保護材の中では最も効果の高いもの!!

Img_6401 Img_6402_3


このテラプラスはロンドンウェンブレースタジアムのイベント用として開発されたもの!!

でも・・・この保護材も完璧なものではなく、特に“寒地型芝草”には致命的な“傷”を与えてしまいます。。。

 

 

そこで・・・

 

当スタジアムが開発した特別な工法が活躍します!!

“芝生” と “テラプラス” の間に『コアマット』と呼ばれる「芝生保護補助材」を緩衝材として挟みこむことで、致命的な傷みが格段に少なくなります!!

芝生保護用に“色”“密度”を変えた特注品!

 

↓ これが芝生保護補助材:コアマット

Img_6392 Img_6395


                     

この芝生保護補助材が芝生を守るために大活躍します!!

(クリック→) “芝生を守るために・・・”

 

芝生保護補助材は 明日19日午前4時30分過ぎから、芝生全面に設置します。

設置状況は明日の「しばふ物語」の中で・・・

 

2011年6月 5日 (日)

砂の中で!?

植物の根が生活する空間は?   当然、土の中です!

           

では、芝生の根が生活する空間は?   “砂”の中なんです!!

       

皆さんが小さい頃に遊んだ、「砂場」にあるようなサラサラとした“砂”なんです。

これは、東北電力ビッグスワンスタジアムだけではありません。。。

              

東北電力ビッグスワンスタジアムは砂の層が30㎝あり、芝生の根は“砂”の中で生活しているんです。

Img_9665

      

では・・・なぜ“砂”なのか??

        

“砂”のメリットは「透水性が良い」ことと「踏圧に強い」ということです! クリック→ sibafu-sandbase.pdfをダウンロード

             

           

でも・・・“砂”であることのデメリットもあります!

「保水性が悪く直ぐに乾燥してしまう」「肥料成分を多く抱えられない」

        

そのデメリットを補うために、日々の管理で、(クリック→eco・・・スタジアム肥料をこまめにあげているという訳です!!


 

2011年5月25日 (水)

ピッチに“シマウマ”!?

ピッチに現れたゼブラ  と言ってもシマウマではなく、ゼブラ模様のことです・・・。

           

Img_2019

        

サッカー場・ラブビー場・野球場などで、このゼブラ模様を良く目にすると思います。

          

『芝生のゼブラ模様はどうやってつけているの??』

『芝生の種類が違うの?』

『色を付けているの?』

       

そんな質問をお聞きすることがあります!

このゼブラ模様はどうやってつけているのか?

          

競技場の芝生はリールモアと呼ばれる機械で芝刈りを行います。

芝生を押しながら刈り込みを行うため、機械の進行方向に芝生が倒れます。

白く見える芝生は視線の方向に芝生が倒れており、緑色に見える芝生は手前に芝生が倒れています。

一定の幅で機械が往復するため、光の反射で色が違って見えるということです!!

            

ですので、メインスタンド側から見るゼブラ模様と、バックスタンド側から見るゼブラ模様では、“白”“緑”が逆になって見えます!!

          

           ↓メインスタンドから                           ↓バックスタンドから

Img_2249  Img_2240

             

              

このゼブラ模様は競技場によって模様が変わりますが、サッカー場では5.5m幅のゼブラ模様が多く見られます。

これは、ゴールラインから5.5m(6ヤード)がゴールエリア11m(12ヤード)がペナルティーマーク16.5m(18ヤード)がペナルティーエリアとなっており、5.5m(6ヤード)ごとにポイントが設定されているため、5.5m幅でのゼブラ模様が、一番美しいピッチに見える!というわけです。

           

ちなみに①・・・刈り込みでなくても、ローラーで転圧することで同じようなゼブラ模様が現れます!

ちなみに②・・・天然芝だけではなく、人工芝を転圧することでもゼブラ模様が現れます。

        

         

今日のピッチは・・・

Img_2248

             

2011年5月19日 (木)

『どうして・・・3種類も混ぜているの!?』

そんな質問が前回にありました! クリック→ 「冬芝? 夏芝? どういうこと?」

           

「ケンタッキーブルーグラス」「ペレニアルライグラス」「トールフェスク」の3種類を混ぜるのは次のような理由があります。

 ◆長所を引き出し、短所を補い合う

 ◆種間競争が生じることによる芝生の活性化

 ◆病気などの万一に備えての危険分散

     

芝生の種類による長所と短所 → shibafu-kbg-prg-tf.pdfをダウンロード

          

         

「芝生の種って・・・?」

         

これが芝生の種です!!

Img_0520  

Img_0532  

Img_0525

        

芝生利用の面から、各種ストレスに強いケンタッキーブルーグラスを主体として、時期や生育状況に合わせ、種子の配合比、種子の種類や量を調整しながら育てています。

            

プランター等に蒔くと直ぐに発芽するんですが、ピッチに蒔いてもなかなかスムーズには発芽してくれないんです・・・。

       

2011年4月16日 (土)

SMAP。。。Mr.Children。。。EXILE。。。

昨日の“暑さ”がどこへやら!?

 

今日はコンサートの話を少し・・・ちょっと話が長くなりそうですがお付き合いください。。。

「タイトル」は2006年以降にビッグスワンでコンサートを開催したアーティストです。

 

私(K)は2006年からスタジアムの芝生と一緒に歩き始めました。

歩き始めた早々に、『コンサート』 の話が舞い降りてきました。

 

スタジアムでコンサートを行う場合、芝生を含むグラウンドが“アリーナ席”へと変わります。

そのため、芝生には「テラプラス」という資材を敷き詰め、芝生を保護しています。

 

           ↓テラプラス【表面】                       ↓テラプラス【裏面】

021 020

保護材は数種類ありますが、このテラプラスが最も芝生の保護効果が高く、スタジアムでのコンサートには無くてはならないものになっています。

 

でも・・・↘↘

 

コンサートが開催される時期は“夏”の間。。。“夏”と言えば。。。寒地型芝草にとっては一番、元気の無い時期です!!

過去にもコンサートを開催していますが、芝生にはテラプラスの“足跡”がついてしまいます。

その数・・・なんと!!130,000個!!

テラプラスの足跡は、(テラプラスの設置時間や天気によりますが)回復するまでには2週間以上かかります。最悪の場合は枯れてしまいます。

 

そんな状況を“見たり”“聞いたり”していましたので、寒地型芝草にとっては“コンサート”と“サッカー”の両立は絶対に不可能。。。

 

でも・・・↗↗

 

“県民の皆様からの期待” “新潟の活性化” “関係各位のご尽力” “アーティストからのコンサート新潟開催希望” 等を繰り返し考えていると・・・『コンサートとJリーグの両方を成功させなければ・・・』という気持ちが日に日に強くなり、とうとう我慢ができなくなってしまいました。

 

同時に『Jリーグでも恥ずかしくない芝生づくり』に向けた対応を考え始め~(スミマセンが省略します)~コンサート後、“鳥肌”が立ってしまうくらい、コンサートがあったことを疑うくらいのきれいな芝生が“顔”を見せました。

 

 

☆平成19年《コンサート:8月11日》

          ↓8月6日【コンサート前】                  ↓8月15日【コンサート後】

200786 2007815

 

☆平成22年《コンサート:8月10日》

          ↓8月6日【コンサート前】                  ↓8月17日【コンサート後】

201086_2 2010817

 

 

『どうして芝生が傷んでないの・・・!?』

 

その理由は、従来の「テラプラス」と“芝生”の間に、3㎝ほどの、ある・・・緩衝材を入れました。

 

Img_0579 ← ある・・・緩衝材

 

 

『緩衝材が有ると無いでは、どれくらい違うの?』

 

芝生の傷みが全く違います!!

下の写真は、どうしても緩衝材を敷くことができず、テラプラスだけだったものです。

Img_0745 Img_0747

 

ちなみに・・・緩衝材を入れると、こんな感じです!!

Img_0684 ←【コンサート翌日】

 

この工法は全国でも初めての取り組みで、特許出願・公開中です!!

 

これからも、芝生のプレーイングクオリティーを確保しながら、自分にしかできない芝生管理を精一杯やり通し、新潟県民の皆様が他に誇れるスタジアムであり続けられるよう頑張ります!

 

長~くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。。。

 

2011年4月15日 (金)

eco・・・スタジアム

今日はとても暖かい・・・いやッ『暑い』日になりました!

外での作業は半袖でないと汗をかきまくり  ってほどの陽気になりました。

        

スタジアムでは、10日程前に芝生の種を蒔いたんですが、こう暑いと種が乾燥してしまい、せっかく蒔いた種が死んでしまいます。

種がしっかりと芽を出し、芽を出し始めた芝生を守るためレインガンと呼ばれる放水銃軽~く水をまいてあげます。

           

※散水は芝生(植物)を健康に育てるうえでは、とても重要ですが、単にあげればいいというものではありません。

  『じゃ~どうやってあげればいいの?』・・・その点は次の機会にご紹介します。

        

Img_1849

          

このレインガンは1分間に800リットルもの水を放水することができます。

           

『えッ!!800リットルもの水道水を使うの!?』

        

実は・・・この散水に使用する水は  “雨水”  なんです!!

         

スタジアムの屋根に降り注いだ雨水を 中水原水槽(←地下に隠れている水槽) に溜めます。

ろ過pHを調整してから芝生の散水に使用しています。

        

ちなみに、スタジアム内には93ヵ所のトイレがあり・・・そこには711もの便器がありますが、その便器の洗浄水も“雨水”を使用しているんです。

             

東北電力ビッグスワンスタジアムも 『ecoスタジアム』 なんです。。。

             

今日のスタジアム

Img_1817

Img_4059_2

            

 

2011年4月12日 (火)

冬芝? 夏芝? どういうこと??

今日は・・・芝生がどんな生きものなのかを紹介します。

        

「そんなこと聞かなくても知ってるよ~」という方もいらっしゃると思いますが、芝生を紹介することが私の仕事なので・・・お付き合いください。

         

芝生には、“冬芝”と呼ばれる寒地型 と “夏芝”と呼ばれる暖地型があります!

寒~い冬でも緑色の芝生が“冬芝” = 寒~い冬に茶色くなるのが“夏芝”です。

        

皆さん、ご存じの通り、東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生は寒地型芝草です。ちなみに、東北電力スワンフィールドの芝生は暖地型芝草です。

           

          ↓ 12月25日のスタジアム                   ↓ 12月21日のスワンフィールド

Img_1435  Img_1386

        

スタジアムの芝生のように“寒地型”という言葉から・・・「寒さを好む芝生」だとか「真冬でも成長し続ける芝生」と思われがちです。

       

でも、違うんです・・・!!

      

寒地型芝草の生育適温は18℃~24℃と言われています。【参考:根っこが生活する土中の適温は10℃~18℃です】

東北電力ビッグスワンスタジアムでは、5月上旬~7月上旬9月下旬~11月上旬が一番過ごしやすい時期なんです。

芝生の生育温度と2010新潟市の気温 → niigata-city--2010temperature.pdfをダウンロード

       

私は、暑~い“夏”が大好きです!!  いつも夏バテをすることもなく・・・“暑さ”を楽しんで(←?)います。

でも・・・でも・・・でも・・・↘↘ スタジアムの芝生は全く逆の体質なんです。。。  も~~暑さが 苦手で 苦手で!

スタジアムの芝生は、いつも『暑い夏なんて・・・来るな~ッ(怒)』なんて叫んでいるんです。多分・・・

すみません・・・話が逸れてしまいました。。。

          

寒地型芝草の魅力は・・・何といっても、見惚れてしまうほどの葉色の美しさです。

淡い緑色の暖地型芝草に比べて、寒地型芝草の葉色は(キラキラ輝く)鮮やかなグリーンです。

        

“暖地型”“寒地型”といってもそれぞれ種類は多く、東北電力ビッグスワンスタジアムは寒地型芝草の中のケンタッキーブルーグラスペレニアルライグラストールフェスクの3種類を混ぜて育成しています。

         

『どうして・・・3種類も混ぜているの!?』

         

                   

          

その答えは・・・またの機会に紹介します!